日産 天皇陛下の元愛車を展示

プリンス セダン デラックス

「日産・プリンス合併50周年特別展示」が、日産グローバル本社ギャラリーで2016年8月2日から2017年1月31日まで開催されている。

天皇陛下がご愛用になっていた「プリンス セダン」が2016年8月2日から8月23日まで展示された。

プリンス セダン デラックス(1954年・AISH-2型)

プリンス セダン デラックス

たま自動車工業は1947年に「たま電気自動車」を発売する(たま電気自動車の記事はこちら)。
ガソリンが市場に出回っていなかったが、電力は余剰であったからだ。

しかし1950年に朝鮮戦争が勃発すると、GHQは日本の占領政策を工業国として育成する方針へ変更したため、ガソリンを市場に放出。
一方、バッテリーに使用する鉛は軍需物資として価格が高騰したため、電気自動車は競争力を失った。

そこで、「たま電気自動車」は中島飛行機から分社した富士精密工業にガソリンエンジンの供給を打診し、ガソリン車へ転換。
車名を「たま自動車」に改名し、1952年(昭和27年)に行われた当時の皇太子殿下(現在の天皇陛下)の立太子礼の慶事にちなんでブランド名を「プリンス」にして再出発を図った。

プリンス セダン デラックス

富士精密工業は中島飛行機時代に零戦に搭載された「栄」エンジンを手掛けた設計者・中川良一氏を擁する当時最先端のエンジンサプライヤーだった。

プリンス車へ最初に搭載されたFG4A型エンジンは市販車日本初の1.5リッターOHVエンジンで、たま自動車の優れた企画と相まって富士精密らしい先進性が感じられる。
その後両社は1954年に合併し、1961年まで「富士精密工業」となる。

「たま自動車」が富士精密工業のエンジンを搭載して発売したのがプリンスセダン。
エンジン型式のFG4Aは、Fが富士精密、Gがガソリンエンジン、4が4気筒、Aが最初に開発されたことを意味する。
最高出力45psで4速MTを搭載し、2速以上は国産車初のシンクロ機構付であった。

プリンス セダン デラックス
プリンス セダン デラックス

1954年(昭和29年)に東京・日比谷で開かれた第1回全日本自動車ショー(現在の東京モーターショー)で、明仁親王殿下(現在の天皇陛下)の眼に止まり、ご購入。
展示車は明仁親王殿下(現在の天皇陛下)が当時ご愛用になった実車である。

プリンス セダン デラックス
プリンス セダン デラックス

ヘリテージコレクションNo.14
全長:4,290㎜
全幅:1,655㎜
全高:1,633㎜
ホイールベース:2,460㎜
トレッド(前/後):1,303㎜/1,340㎜
車両重量:1,254㎏
サスペンション(前/後):平行リーフ/リーフ・リジッド
ブレーキ(前後共):ドラム
タイア(前後共):5.90-15-4PR

エンジン主要諸元

エンジン型式:FG4A(直列4気筒・OHV)
総排気量:1,484㏄
最高出力:33kW(45ps)/4,000rpm
最大トルク:98N・m(10.0kgm)/2,000rpm

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